ぼかっ!!



(えっ??なにか当たった?何か得体の知れないものが私の寝台の中にいるんですけど・・)



辺りを窺ってみる。見覚えのある艶やかな黒髪・・



まっさかぁ〜!見間違えでしょ。まだ寝が足りないのかしら・・私



そう思いながら再び寝付こうとした矢先、腰の辺りにあるはずもない腕がまわされた。



(まさかほんとにっ!!)



さりげなく布団をあげてみる・・



「望ちゃん!!キャ〜っ!!なんで一緒に寝てるのっ!!」



すやすやと気持ちよさそうに寝ていた望ちゃんは、いきなり私の叫び声に無理やり起され不機嫌そうな顔で私を見た。



「せっかく気持ちよく寝ていたのにのう・・台無しにされたぞ」



「なんでいるのよっ!!いつから一緒に寝てたの?勝手に淑女の部屋に入るなんてどうかと思うわよ?望ちゃん?」



私が本気で怒ってるのを知ってて、知らぬふり・・



未だ彼の腕はついたまま・・むしろ起き上がれないようにわざと力をこめている。



「おぬしが一緒に寝よっ!!て声を掛けてきたぞ」



「うそ〜っ!!そんなこと言うかっ!!早く離れなさいよっ!!」



私は彼の腕の力に無理やり逆らい枕や布団、手当たり次第に彼にぶちあてる。



あ〜っ・・疲れた。何で朝っぱらからこんなに運動しなきゃいけないのよっ・・



投げるものもなくなり一息ついていると、布団に埋もれていたはずの望ちゃんが反撃せんとばかりに私の腕をつかむ。

「残念だったのう・・」



彼は占めたといった表情でにやりと私を見た。



「なっ!なんなのよっ!!」



いったいどういった理由でそんな勝気な表情ができるんですか・・



「もう、投げるものは残っておらん・・今度はわしが反撃してやるぞ・・」



すると一気に彼は私の事を押し倒した。



キャッ!!



私の上に望ちゃんの体が重なる。彼の体温が心地よい・・



(何考えてんのよ私・・!!)



「嫌だっ!!望ちゃん!!」



私は必死に抵抗を試みる。でもこうなってしまっては後の祭り・・



私の抵抗で彼の力に勝てるはずもなくされるがまま・・



「望ちゃん・・朝だよっ・・起きないと・・んっ」



望ちゃんは私に唇を重ねる。彼の口付けは優しくて好きだ・・身を任せていたがどこか今日は違う。だんだんと彼舌が私の中に入り込み今までに体験したことのない激しさに 変わる・・彼はまだ放そうとしてくれない。日ごろの鬱憤を晴らすかのごとく、私を執拗にせめる。

「苦しいよ・・っ  望ちゃん・・」



やっと開放された・・。ふうっと落ち着いて呼吸を整える。



「まだまだ。これからがお楽しみだぞ・・のう?



(えっ?)



私の体の上でそうつぶやくと首筋・鎖骨・体全体へと赤い刻印残していく・・



上手に私の着物を脱がしながら・・



「あっ・・!!やだっ!!恥ずかしい・・」



とうとう全部脱がされてしまった。私は近くにある布団で隠そうとしたが彼に取り上げられてしまった。



「いつみても、きれいな肌をしているのう・・雪のように白くてきれいだ。」



ほめ言葉だが恥ずかしいものは恥ずかしい・・



「見ちゃいやだ・・っ」



望ちゃんはの全てを見たいと耳元で囁くと私の胸の頂へと口付けた。



噛んだり・舐めたりと頬張るように口に含む。



「あっ・・んぁつ・・」



同時に下半身に激しい快楽の波が押し寄せる。膝が痙攣する。秘部の蕾の部分を擦るように望ちゃんが刺激を与えてくれるからだった。



「いやぁ・・ あっ・・ぁぁん・・だめぇっ・・おかしくなっちゃ・・」



私の体は限界まで一気に駆け上っている・・。すると望ちゃんの指の動きが止まった。



「もう、イキそうなのか?はやいのう・・」



急に動きが止められ焦らされているみたいで嫌だった。私のほうから望ちゃんに擦り寄っていってしまう。人は一度欲望に身を任せると止まらないものなのだ・・



「安心せい。二人で同時に果てなければ意味がないであろう。お互いの愛を確かめるためにしておるのだからのう・・」



私の体を抱き寄せると濡れそぼった中心へ一気に彼の楔が入り込んだ。



「あっ・・・んぁっ・・あぁっ」



望ちゃんは激しく中で上下に腰を揺らす。



「すごく濡れてるぞ・・おぬし・・くっ・・」



「っあぁぁっ・・はぁん・・いゃぁ・・もう・だめ・・」



・・いくぞ」



中に生暖かいものを感じた。望ちゃんがきっと中に出したのであろう・・



私はだんだん意識が遠のいていった・・





それから目覚めた後望ちゃんはまだ横で寝ていてくれた。



、起きたのか?」



行為の後だったので私は恥ずかしくて無口になった。



「うん。起きた・・・」



二人で沈黙・・静かな空気が流れる・・



「いつもの望ちゃんじゃないみたい・・」



どうしたのかと問いただしてみた。



すると望ちゃんはゆっくりと口を割った。



「おぬしが相手にしてくれないからいけないのだ・・」



どういうことか分らなかった。いっつも相手にしていたつもりだけど・・



「いつも、おぬしの側にいるのにちっとも相手にしてくれん。何回わしがかまってくれとサインを出した事か・・」



あぁ・・そういえば・・私には心当たりがあった。普段望ちゃんは私のほうから抱きついたりするのを待っているタイプだが最近どこかおかしかった。〜といいながら彼の方から擦り寄ってくるのだ。一方私は仕事もたまっているせいもあってあまり相手にしなかった。



「あまりにそっけないから心配になった・・。はわしのこと本当にすきか?」



いまさら何を言ってるんだか。望ちゃんにとっては一大事のよう・・



「すき以外に何があるってわけ・・・?大好きだよ。ぼうちゃん。」



私は次にもう何を言い出していいかわからず布団に隠れた。



「もう一度言っておくれ・・」



望ちゃんが耳元で囁いた。



「大好き・・望ちゃん」



(二回も言わせないでよ・・ もう・・)



「良くぞ言った・・。は本当にかわいいのう。今日は一日ラブラブしてお互いの愛を深めるとするか!!



彼はまた私の上に覆いかぶさった。



「望ちゃん・・やり過ぎ〜!!きゃぁ」



「一週間もゆっくりと抱くことができなかったんだぞ。男の気持ちになってみぃ!!」



男というものは、たかが一週間でこんなにも欲望がたまるものなのか・・



口付けして抱き合って・・まだまだ激しい一日は終わりそうもない。



仕事も忘れてお互いを確かめ合う二人がいた・・








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